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GUIDE 03

滞在時間11:50-12:50

Length of Stay11:50-12:50

東村山縁起巡り ******

東京発 茨城県水戸市 From Tokyo to Mito, Ibaraki

武蔵野うどん ******

GUIDE03

武蔵野うどん Udon

武蔵野うどん(むさしのうどん)は、東京都北西部の多摩地域から埼玉県西部にかけて広がる武蔵野台地及びその周辺地域で、古くから食べられてきたうどんです。 ******

武蔵野「うどん」の理由
多摩川と荒川に挟まれた武蔵野台地は、関東ローム層の上に作物栽培に適した黒土の腐食土層が堆積していて、作物には理想的な地層構造になっています。
しかし、稲作をするには水源が不十分だったため、武蔵野地域は江戸時代から小麦・大麦を中心とした農業地帯として発展したことから、うどんが代表的な郷土料理となりました。水田をまかなうほどの水は確保できなかったものの生活用水や小さな川はあり、水車製粉が盛んに行われてきた歴史があります。
各家庭でうどんを打つ習慣があり日常的に食べられていましたが、正月やお盆に本家に集まった親戚一同の米にかわるごちそうとしても欠かせない食べ物とされ、一部の地域では、冠婚葬祭で一連の会食が終わった後に「本膳」としてうどんが出されています。

武蔵野うどんの特徴
もともと郷土料理であるため、原則として武蔵野台地で生産された小麦粉を使用します。麺は、一般的なうどんよりも太く、色はやや茶色がかっているか黒っぽい。強いコシを出すための足で踏む工程があり、薄く伸ばした生地を手作業で包丁できるため、麺の太さと長さはまちまちで手作り感があり、ゴツゴツしたコシの強い食感が特徴です。

<もっと知りたい!深掘り>
~武蔵関生まれ 武さんのライフワーク「うどん打ち」~

 昭和10年、練馬区関町で三男として生まれた武(たけし)さんは、父親からうどんの作り方、「うどん打ち」を学びました。
 やがて成人し、設備工事の仕事に励み、結婚し、三人の子どもに恵まれました。普段は料理をしませんでしたが、正月や誕生日などのお祝い事のときには、必ず手打ちうどんを作り、妻の作ったつけ汁と天ぷらで、食卓を囲みました。
 70代になると、三人の子どもが家庭を持ち、孫ができると、ゴールデンウィーク、お盆、正月の席でうどんを振る舞い、5人の孫と手打ちうどんを分かち合うようになり、それが80代半ばまで続きました。
 中学生になった男の子の孫のひとりが、夏休みに武さんに「うどん打ち」の製法を教えてもらいたいと申し出ました。すでに高齢で、体力的に「うどん打ち」が辛くなってきていた武さんは、孫と一緒に「うどん打ち」をするようになりました。
 武さんが87歳で他界したあと、一緒に「うどん打ち」をした孫が、麵切り包丁やこね鉢といった「うどん打ち」の道具を譲り受けました。こうして、武さんのライフワーク「うどん打ち」は、次世代に継承されたのです。
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